HSPを和らげるため、毎朝お茶タイムを設けています
以前の記事で、
審美眼を磨いて自分に誠実に生きることで、過敏さは和らぎ、幸せな人生を送れる
と書きましたが、今回は具体例を紹介してみますね。
私は毎朝、飲み物(コーヒー紅茶、中国茶、日本茶、デトックスウォーター等)を用意し
繊細な香りや味、感触を楽しむ
を実行しています。
元々、なんとなく香水が好きだったのですが、
レストランで出されたアールグレイの香りがたまらなくって、
「私は香るものが好きなんだ!」と気付きました。
(二十歳ぐらいだったかな)
その日をきっかけに、専門店まで紅茶を買いに行くようになり、
店員さんと話すうちに、
そんなことをするうち、
酸味や渋み、発酵度について自分の好みが分かってきたり、
同じ品種でも、産地や生産年、淹れる器によって味が変わることに気付けたり、
色んな淹れ方を試して変化を楽しんだり。
朝、仕事中の飲み物を用意することが大きな楽しみになりました。
最近のマイブームは、ドリッパーに氷を入れて、
5時間ほどかけてコーヒーを抽出することです。
(まだBestな方法を探し中なのですが..)
このほか、うんちくを人に話したり、
ティスティングイベントに参加したり、
京都宇治に赴き、茶摘み~製造過程見学~煎り工程体験を楽しんだり。
どんな趣味でもそうですが、どんどん深掘りすることが出来ます!
そして、お茶を楽しむ時間に没頭することで、
一時的に雑念から離れマインドフルネス状態になり、
HSPのストレスから離れられます。
HSPはカフェインに弱いので、私が1日に飲める量も限られています。
だけど、そんな制限があるとかえって、
一口一口の香りに集中するようになったかもしれません。
いずれにせよ、味覚嗅覚の敏感さを活かした趣味は楽しいものです。
このほかにも、香水やシャンプーに柔軟剤、出汁、スパイスと
繊細な違いを感じられる特性を活かして楽しんでいます。
一見ただの自己満足に見えますが、特性を活かして
HSPならではのストレスを和らげる効果があるので、
ぜひご自分の「好き」に没頭してみてください!
HSPを和らげる方法②”強み”を色々な形で使う
HSPのままでも、敏感さが気にならなくなる方法シリーズ2つ目です。
今回も、ポジティブ心理学のワークです。
人はそれぞれ、努力せずともできることがありますが、そうした強みをいつもと違う形で使ってみると良いことが研究で分かっています。
ちなみに、人の強みを見つけるテストも世界中で用いられていて、
http://www.positivepsych.jp/via.html
で無料診断することが出来ます:)
私も診断したのですが、強みの1つは「学ぶのが好き」でした。普段から仕事で論文を読んで学んでいますが、上手く強みを活かせているようです。
そして、強みをいつもと違う形で使ってみるために、例えば今週の空き時間はこんな感じで計画しています。
・テニススクールで身体の使い方を学ぶ
・気になったSNS投稿に質問コメントを付けて詳細を教わる
・彼の仕事について話を聞かせてもらう
・食材用のバーナーを入手したので、使い道を考える
(ホタテの表面を炙ってカルパッチョを使ったり、卵チーズトーストの表面を焦がしたりしたい)
・あんまり仕事と関係ない学会で、研究者の話を聞く
普段の仕事ではずっとデスクワークなので、出来るだけパソコンの前から離れて何かできないか、探しています。
ちなみに上記URLのVIAテストは、世界で一番正確な強みの診断テストです。研究者が作ったものなので無料ですし、ぜひ一度試してみてください。
HSPを和らげる方法①何かを楽しみにする
これまでの研究では、HSPの人がHSPでなくなることはないことが分かっています。
だけれど、HSPのままでも、敏感さが気にならなくなる方法についても分かっていることがありますので、何回かに分けてご紹介します(^^)。
今回は、ポジティブ心理学のワークです。
ポジティブ心理学とは、それぞれの強みや長所を上手く使って、人生をより充実させることを目指そうとする心理学です。
その1つ目が、
何かを楽しみにする
ということ。
GWの予定を考えている時間、何を注文しようかカタログを眺めている時間。
もうすぐ楽しみがやってくると想像したとき。
ただ想像しているだけでも幸せになれることは、実感しやすいと思います。
これは脳内でモルヒネに似たホルモン(エンドルフィン)が分泌されて、まるでランナーズハイのごとく、多幸感をもたらしてくれています。
走るのはなかなか大変ですが、例えば朝起きた時に
今日のお楽しみ3つ
を思い浮かべてみることで幸せになります。
そして、幸福感はHSPの不快さを和らげるのです。
<おまけ>
ある日の私の楽しみなこと。
足を怪我して動けない日でも、案外ひねり出すことが出来ました:)
HSPを披露させる「雑念刺激」は、ノートに置き去る
HSPは刺激に弱いため、出歩くのを控える人も多いです。
しかし、1人でいても、頭の中に湧き上がる「雑念刺激」に
疲れてしまうことがあります。
あれもしなきゃ、これも考えなきゃ。
今日のタスクは…家族の予定は…etc…
そんな時は、
刺激をノートに置き去る
ことが有効です。
気になることを箇条書きで書き記して、
頭の中をクリアにすれば集中力も増すし、
必要な時にはページをめくるだけで情報を取り出せます。
私は、だいたい毎朝1ページ分ほどメモをします。
例えば、ある日の朝はこんな感じ。
・9時になったらキャンセルの電話しなきゃ
→アラームを掛けておいて、その時間までは忘れてしまおう(対策を打つ)
・細かいタスクが沢山ある(終わるか心配だし、ちょっと億劫)
→「ゆっくり進めよう」と自分に共感してあげる
・今日の夕食によだれ鶏を作る‥かも?
→とりあえず冷蔵庫が一杯な気がするので、原因を調べよう(問題解決)
こんな感じです。
気軽に、ベッドの中でもできて、
すぐに気持ちが楽になるのでオススメです。
HSPの人は、審美眼を磨きながら自分の心に嘘をつかず生きることで、過敏さは和らぎ、幸せな人生を送れる
HSP(Highly Sensitive Person、人一番敏感な人)について書かれた論文は100以上ありますが、
科学的に十分に検証された嬉しいトピックといえば、
<審美眼を磨いて自分に誠実に生きることで、過敏さは和らぎ、幸せな人生を送れる>
ということ。
具体的には、敏感な特性を活かして、
・繊細な香りや味、感触を楽しむ
・美術や音楽など芸術作品を楽しむ
・内省を楽しむ
・自分に対して誠実に暮らす
などを行うと幸福度が高まります。
繊細な感性を優しい形で用いたり、繊細な感性を休ませるようなイメージでしょうか。
同時に、HSPの特性についてよく知って対応力を付けることも大切です。
例えば、HSPは空腹になるとイライラしたりネガティブになります。
(健康診断の前とか思い当たりませんか?)
だから、普段からちょっとしたクッキーを持ち歩くとか、
そんな些細な対策を散りばめてゆくのです。
最後に、HSPは創造性が豊かという説もありますが、
残念ながらこれはまだ十分に検証されていません。
確かに、HSPには芸術家など才能豊かな人は多いですが、
現代の会社では、創造性を発揮する前に潰れてしまうことが多いようです。
ともあれ、自分が/大切な人が、HSPであることは変えられないことなので、
特性と上手く付き合えるようになりたいですね。